はじめに
こんにちは。貯金300万で脱サラしたロアです。
タイトル通りの状態で脱サラした自分が、
どんな精神状態で、どんな運命を辿ったのか
を綴った記事になります。
世の中には成功した話しか表に出ません。
夢を見て、理想に踊り、もがき続ける人達は
成功者の陰に沢山います。
ネガティブな内容もあります。
成功の軌跡をだどりたい人は読まないでください。
このブログの読者様が、
プラスもマイナスも知って、
そしてしっかり準備して、
理想への一歩を踏み出して欲しいと思っています。
努力してる皆様が
ただただ、同じ道を辿らないよう願うばかりです。
貯金300万でも脱サラするな
早速結論ですが、
タイトルの答えは下記の通りです。
「稼ぐ力を身につける前の脱サラは危険」
です。
タイトルの「貯金300万でも脱サラするな」の理由と、
どうしたら良いかを順に綴っていきます。
「貯金300万でも脱サラするな」の理由
- 貯金300万は3年で無くなる
- 精神的に孤独
- 「バイト」に時間を取られる
以上の3点の理由からこのタイトルを書きました。
貯金300万は3年で無くなる
サラリーマンが本当に嫌だった自分は早く会社を辞めるために、
大学4年生の終わりに「貯金を300万貯めて脱サラする」と決めました。
具体的には
・新卒入社〜3年間かけて、1年で100万円貯金(月々5万+ボーナス)
・図書カードを毎月1万円分買う(啓発本好きなので)
・実家に甘える
・週末は勉強のために学校に通う(社会人向け土日の学校)
上記の方法で貯金300万円貯めました。
途中いろんなセミナーにも行きだしたので、節約すればもっと貯めれたと思います。
しかし、脱サラして実家に避難するも、
およそ3年で300万円は無くなりました。
ちなみにこんな感じです。
固定費
・家賃ー7万
・交通費ー5千
・食費ー2万
・携帯(スマホ)ー5千
臨時費用
・仕事の為の道具費(毎月ではないが、1万円)
※税関係は扶養に入る
1年100万なので、使えるお金は約8.3万/月 ですからね。
みるみる貯金額が減っていきました。
当時、”生活防衛金”という概念がなかったため
この「300万貯める」という金額目標も、
”毎年100万で3年で300万” というのもノリでした。
これから独立を考えている方は必ず”生活防衛資金”考えておきましょう。
生活防衛資金とは?
“仕事を失った、病気やけがで一時的に収入が途絶えた、というような時を乗り越えられるように備えておく“資金のこと
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58641?page=2
具体的にいうと、
・「月いくらで生きていけるか」を計算し、
・その金額×〇〇月分の合計金額のこと
当時、全くこの概念がなかったので、
貯金300万円あっても、
・月にいくら減っていくのか?
・いつまでに稼げるようならなきゃいけないのか
全くわかりませんでした。
その結果、最終的には預金残高がマイナスに。
みなさん知ってますか?預金残高ってマイナスがつくんですよ。
マイナスに焦った自分は、
・とりあえずキャッシング(3万くらい)
・バイトを始めて、キャッシングを返金
という、いくら働いても預金残高がギリギリプラスになる生活が続きました。火の車、自転車操業ってこういうことなんだと実感しました。
精神的に孤独
脱サラしたフリーターの孤独は主に3つ
- 減っていく貯金の金額
- 社会との隔離
- 家族(世間)との隔離
①減っていく貯金の金額
稼げていない自分と減っていく預金残高の対比はじわじわと心に塩を塗りこまれる感覚です。
②社会との隔離
常に嫌悪感を抱いていた「通勤電車→会社での会話→電車」
というプロセスがなくなり、一種の開放感を得ることができますが、
それと同時に社会との交わりが消えることで、一気に孤独が増えます。
日中に私服で外に出歩くことが罪のように感じられしまうんです。
デフォルメされた「リストラされたサラリーマンと公園のブランコ」という孤独感がまさに自分に襲いかかるイメージです。
宣伝文句として「満員電車からの解放」という言葉を見ますが、
その裏返しに存在するこの孤独をしっかりと認識しておく必要があります。
③家族(世間)との隔離
親、親戚、いとこ、友人
全員から「会社に行ってない」「稼いでいない」「ニート」というレッテルで見られる為、会話ができなくなります。
決して口には出さないし、本当は思っていないかもしれません。
しかし受け取る側が感じてしまえばそれは事実となります。
・稼ぐために準備している
・稼ぐために勉強している
・稼ぐために他の時間を犠牲に頑張っている
これらは他人から見るとただの言い訳でしかなく、
結果出してない人、ただ逃げただけの人と見られてしまうことを忘れないでください。
「バイト」に時間を取られる
上記の状態が耐えきれなくなり、
・お金の心配
・社会接点の回復
を求めて、ついに大事な勉強の時間を削り「バイト」を始めてしまいます。
精神的に孤独は減少します。
しかし、本当に頑張っている勉強の時間を削ることになります。
新卒からコツコツと貯金300万貯めたあなたは「26歳」
バイト先では夢を見る19歳〜20歳の人と一緒に働くことになります。
もしかしたら、36歳や42歳から見ると
26歳も、19歳もどちらも若くて問題ないと思うかもしれません。
もしあなたが36歳なら
未経験での転職を悩む29歳の若者をどう見ますか?
起業したい30歳の若者をどう見ますか?
もしあなたが42歳なら
未経験での転職を悩む35歳の若者をどう見ますか?
起業したい36歳の若者をどう見ますか?
ー7歳というのはとても大きいのではないでしょうか。
そしてこう思います。
・もっと早くからチャレンジしていれば良かった
・彼らの年であれば精神的孤独も心配もなしに勉強できるのに
・今、独立したら大変だよ。その実力で何を甘い夢を見ているのか?
といったように、自分のことは棚に上げて思ってしまいます。
バイトを始めるがゆえに、強い精神力と夢を忘れない気持ちが試されます。
稼ぐ力を身につけてから「脱サラ」
この経験を通して、
「稼ぐ力を身につけてから「脱サラ」が圧倒的に正解だと信じています。
まず、月々の「生活防衛資金」さえ、稼げるようになれば露頭に迷うことは絶対ありません。
※美味しいものを食べる、遊びに行く、デートするなど娯楽は無し前提です。
そういう意味では、「会社員」制度を是が非でも活用して、まずは稼ぐ力をにつけることが大事です。
下記のことは考えるだけ無駄です。
・いくらお金が貯まったら会社を辞めれるか?
・自由な生活を送るためにはどうしたら良いか?
・資産配分、株式投資どうしようとか。(稼ぐ力としては別)
脳の使用領域を無駄に費やすべきではありません。
考えるべきは
稼ぐ力をどのように身につけるのか。で、
どの手法で、どの道筋で、どれくらいの月日がかかるか?
そのために、今ある会社員制度をどうすれば活用できるか。
ではないでしょうか。
具体的に「稼ぐ力」を身につけるために、
今、ブログを書き、プログラミングを勉強しています。
ダメそうなら、今後せどりもやってみます。
一つでもうまく行けば大丈夫なはず。
最後に
自分の場合は、何とかギリギリの精神状態で乗り越えることができました。
本当にギリギリで、しかもただ運が良かっただけです。
バイトの時間を増やして
残高マイナスのループを何とか4ヶ月で脱出
勉強先の先生から、運よく今の事業と少しだけ関係のある別のアルバイトを紹介してもらいました。
さらに2〜3年のアルバイト後、業務委託契約にシフト
ようやく月20万以上を安定して稼げるようになりました。
今では、そこも辞め
別の会社で正社員をしています。
そして、再びフリーランスに戻るための勉強を日々行っているという流れで現在に至ります。
一度、フリーランスになって失敗した経験は、
今、次のチャレンジに生きています。
以上挙げたように、
成功しなかった人の物語は成功者の陰に隠れて膨大にいることでしょう。
当時、勝間さんが大きく取り上げられていた頃
香山リカさんが「人生には勝ち負けも、失敗も成功もない!」と、
勝間流に乗れない人に救いの言葉を投げかけてくれました。
今、Youtubeチャンネルで大きな成功を出した中田敦彦さんも
「秒で動けない人」に向けた取り組みをされています。
世の中は圧倒的に「成功者じゃない人」で溢れています。
一緒にもがきながら、自分らしい生き方を
そして自分らしい幸せを探していきましょう。
この記事の執筆と考えをまとめるにあたって参考にさせていただいた
リベ大に大きな感謝をしております。